Formation #011|フルーツ入りグラノーラのハニートラップ

0人見たで

この記事では、グラノーラの歴史とドライフルーツの罠、市販品グラノーラの糖質・脂質の実態に関するテラレーダーの解析結果を、君にお伝えする。

この記事の戦略概要

その「ヘルシー」は、広告の魔法で作られた幻想に過ぎない

「朝はフルーツ入りグラノーラでヘルシーに」君はそう信じて、毎朝ヤツに牛乳をかけてザクザク食ってるかもしれない。 だが、そのひと皿は、ポッキー2袋分の糖質と脂質を朝からブチ込む行為だとしたらどうだ?

ぶっちゃけで言うと、うちもフルーツ入りのグラノーラがめっちゃ好きだ。甘酸っぱいドライフルーツ、ナッツのコク、牛乳との相性…確かにうまい。めっちゃうまい。我を忘れて1袋いってまいそうなぐらいにうまい。ボウルに入れたフルーツ入りグラノーラを朝飯前に平らげ、無意識で追いグラをする始末だ。

だがしかし!!!

それは、覚悟して食うべき嗜好品であって、断じて健康食品ではない。

「え?グラノーラって健康食じゃないの?」

その思い込みが、君の肌と体重をじわじわ蝕んでいくのだ。本記事では、グラノーラの誕生から日本上陸の歴史をかいつまみ、現代のフルーツ入りグラノーラが、実はアトピー持ちにもダイエッターにも最凶の朝食だということについて深堀りする。

君を幻想から目覚めさせるため、これより徹底的に色んな角度から斬り込む!

そもそもグラノーラって何や?グラノーラ誕生秘話

グラノーラって、一体なんや?まずはこの原点から。グラノーラの歴史はどうでもいいよめんどくせぇ…って人は次にスキップしてもらってもOKだが、せっかくの機会だ。グラノーラって本来どういうもんやったんか?ってことと、なぜ・どういう風に進化を遂げてきたのか?ってことを知っておいて損は無いはずだ。

1863年

アメリカのジェームス・ケイレブ・ジャクソン博士(医師)がサナトリウムに入院している患者向けに「グラニューラ(Granula)」を開発。もともとは療養食で、グラハム粉(小麦を丸ごと挽いた全粒粉の一種)の生地を焼いて砕いた、めちゃくちゃ硬いシリアル。水や牛乳に長時間浸して食べる必要があったんやけど、砂糖も油も皆無。だからこそ、腹持ちと消化の良さを実現していた。

1881年代

ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士(医師)はジャクソン博士の「グラニューラ(Granula)」を、オーツ麦などを使った食べやすいフレーク状に改良し、自身が経営していたサナトリウムで患者に提供を開始した。ジョンの弟であるウィル・キース・ケロッグが、「これ、砂糖入れて美味しくしたら入院患者だけやなくて一般人にも売れるで!」っていうことを兄に提案。

ここでマズかったのは、ジャクソン博士が開発した「グラニューラ(Granula)」という名称ごと、ケロッグ兄弟が模倣してしもたこと。それについてジャクソン博士からクレームが入り、ジョン博士は「グラニューラ(Granula)」→「グラノーラ(Granola)」に改名。

1906年

ウィル(弟)はジョン博士(兄)と共に、コーンフレーク会社(のちのケロッグ社)を設立。と、されてるけど、この時系列には諸説あり。色々と調べてみたところ、いずれにせよ、もともとは、より食べやすい療養食という視点で開発した「グラノーラ(Granola)」に、砂糖を入れない(兄)・入れる(弟)で対立したようだ。なので、兄弟仲良くケロッグ社を作ったのではなく、ウィルは兄から独立して会社を作った←これがのちのケロッグ社、という説もある。

どっちにしても、

ジャクソン博士が患者のために開発した「グラニューラ(Granula)」が、

ジョン博士によって、より食べやすい形の「グラノーラ(Granola)」に進化し、

その弟ウィルが砂糖を加えて製品化、ケロッグ社として販売を開始したことで、グラノーラは一般家庭に浸透した。

という流れだ。そんなこんなで誕生したグラノーラだが、もっと食べやすい「コーンフレーク」の登場により、健康食品のひとつという位置付けで細々と販売されるようになる。

1960年代

Peace, Love, and Flowers を掲げる自然主義&オーガニック志向のヒッピーによって、グラノーラの大ブームが巻き起こり、地味に細く長く生きながらえてきたグラノーラが再び脚光を浴びる。しかしグラノーラは、時代の流れとともにナッツやドライフルーツをぶち込んだ「おしゃれ朝食」へと進化していく。そこへもやはり「砂糖」「油」「保存料」の三大キラーコンビがスススっと紛れ込み、元来の「素朴な療養食」は、再び遠い記憶へと追いやられることになったのだ。

1991年

アメリカで発祥し、そうやって変貌を遂げたおしゃれ朝食を、カルビーが「フルーツグラノーラ」として販売を開始。2011年には「フルグラ®」としてブランド化され、爆発的にヒットする。

そこから、ケロッグの「フルーツグラノラ ハーフ」、日清シスコの「ごろっとグラノーラ」、トップバリュ(イオン)の「ザクザクおいしい フルーツグラノーラ」、アサヒグループ食品の「バランスアップ グラノーラ」等々…色んなブランドからグラノーラカテゴリの商品が続々と発売され、今日に至る。

各ブランドが繰り出すフルーツ入りグラノーラは、

  • 機能性 糖質オフ、鉄分・食物繊維強化、プロテイン入り などなど
  • 食感の差別化 「ザクザク」「ごろっと」「ふわサク」などブランドごとに独自設計
  • フレーバーの多様化 チョコ系、和風素材、南国系など季節限定も含めて拡張
  • スナック化 持ち運びやすい一口サイズやバータイプも登場

こんなかんじの色んな切り口で見せられており、「フルーツ入り」と聞くと、ビタミン豊富でヘルシーな印象を受けるかもしれない。だが、実際に使われているのはドライフルーツ。← これが曲者だ。水分が抜けている分、糖分が凝縮されており、血糖値を急上昇させる。

そして、現在、日本国内のスーパーマーケットで購入できるような市販のフルーツ入りグラノーラ は、グラノーラ自体にも甘味料が多用されている。砂糖、果糖ブドウ糖液糖、糖蜜などが複数使われていることも珍しくない。さらにナッツや植物油が加わることで、1食あたりの脂質は7〜10gに達する。

果糖まみれのドライフルーツ+砂糖・果糖ブドウ糖液糖+植物油脂… つまり、人が口にしたときに感じる「うまみ」を追求した結果、糖と脂の「塊」に進化してしもたっていうのが実際のところだ。

ジェームス・ケイレブ・ジャクソン博士が生み出した160年前のグラノーラは、そうやって、「より美味く・よりオシャレに・より多くの人に売るため」というマーケティング部隊の進撃によって戦線を突破され、現在消息不明。 糖質オフを旗印に掲げたイリュージョンと南国フレーバー連合の支配下にある模様だ。

フルーツ入りグラノーラのハニートラップ

以下、フルーツ入りグラノーラ(50g)+牛乳200mlの朝食構成をベースに、アトピー持ち・ダイエッターにとっての地雷ポイントを数値で炙り出す。

栄養成分で見る「ただのお菓子」っぷり

ブランドによって多少の差はあれど、フルーツ入りグラノーラ50gに牛乳200mlをかけた時の、およその栄養成分はこんな感じだ。

項目数値(50g+牛乳200ml)備考・比較
カロリー約356kcalポッキー2袋分(約336kcal)超え
糖質約41.5g角砂糖約10個分
脂質約15.3g揚げ物1品レベル
食物繊維約4.5g腸活には良いが、過剰摂取で胃もたれも
鉄分約5.0mg栄養価は高いが吸収率は低め
トランス脂肪酸商品によっては含有心疾患リスク増加

これらの数値からテラレーダーが弾き出す、「美味さの罠地帯に潜む3つの地雷ポイント」は、これだ。

① 果糖濃縮のドライフルーツ爆弾

ドライフルーツ = 自然の甘さを装った果糖濃縮体。 水分を飛ばした分、糖質密度は生果の2〜3倍に跳ね上がる。しかも市販品の多くは、漂白剤・着色料・甘味料で見た目の鮮度や美味しそうっぽさを演出している。 君が「ヘルシーそう」と信じているその一粒、実は加工の塊だ。

市販のフルーツ入りグラノーラ50g中、ドライフルーツ由来の糖質は約10g。これは角砂糖2〜3個分に相当する。いくらコーヒーをブラックにしても意味無いで?朝から血糖値ジェットコースターに乗るようなものだ。

血糖値が急上昇すれば、インスリンが過剰分泌され、脂肪蓄積&空腹感のループが始まる。 朝に食うグラノーラが、実は糖質依存の第一歩だったとしたら?

それは、美味しさを武器に近づいてくる「快楽設計された罠」だ。

② 油脂コーティングのステルス攻撃

グラノーラのサクサク感。その裏には、植物油脂のコーティングが潜んでいる。 パーム油、キャノーラ油、ひまわり油…これらは高温加工&酸化しやすい性質を持ち、腸内環境に静かにダメージを与える。

つまり、サクサクの代償として、君の腸は静かに侵略されていっているのだ。

原材料表示の上位に「植物油脂(パーム油、キャノーラ油)」があるなら、それは腸内炎症の伏兵。腸内環境が悪化すると、アトピーにもデブにも大ダメージ。

そしてこれらの植物油脂は、糖質と組み合わさることで食欲増幅装置になる。 君が「美味しい」と感じて毎朝のグラノーラを習慣にすること、それが、売り手の狙った設計通りの行動なのだ。

③ オーツ麦の裏切り(グルテンフリーの仮面をかぶった穀物兵)

「小麦はダメだけどオーツ麦ならOK。グルテンフリーだから安心」そう思ってオーツ麦を選んでいないか? 確かにオーツ麦にはグルテンは含まれない。だが、市販グラノーラに使われるオーツ麦は高温で焼き固められた加工品であり、消化性の低さに腸が疲弊すれば免疫バランスが崩れる。

加えて、グラノーラ加工時に加えられる植物油が腸内フローラを荒らし、腸のバリアが壊れれば、未消化物が血流に侵入(これがリーキーガットだ)→そして免疫が暴走→アトピー悪化+デブの危機やな。

君の肌の状態は、君の腸内で発生したスクランブルの鏡とも言える。

君の朝の一皿が、実は腸からの肌攻撃の引き金だったとしたら?

グルテンフリーという言葉だけで安心するのは、敵の偽装工作に騙されるようなものだ。

見逃すな!パッケージの裏面に真実がある

「食物繊維」「鉄分」「ビタミン」これらの栄養素は確かに含まれている。でも、それ以上に糖質・油脂・添加物が含まれているという「影」は、なぜかパッケージに書かれていない。君が見ているのは、「光」である栄養の部分だけだ。

朝食革命という名の依存ビジネス。

依存ビジネスとは、一度習慣化させることで、自発的な継続購入を促す仕組み のことを言う。それは中毒とは異なり、「自分の意思で買っているつもりなのに、実は選ばされている状態」を指す。

グラノーラ戦線で起きている「依存の構造」

  • 毎朝のルーティンに組み込まれる テレビCMやパッケージのコピーで「簡単でヘルシー」「時間がない人の味方」と刷り込む。
  • 糖と脂による快楽設計 ナッツの油脂×ドライフルーツの糖分で美味しさを演出し、脳が報酬を感じる仕組み。
  • 健康イメージによる罪悪感の免罪 実際には高糖質・高脂質であるにもかかわらず「オーガニック」「栄養強化」のラベルで安心感を持ってしまう。
  • ブランド化による思考停止 有名どころのブランドが繰り出す魅力にやられ、もはやそれ以外を選ぶという選択肢が見えなくなる。

「朝はこれだけでOK」「牛乳かけるだけ」

っていう、時短・効率・スマートさ+オシャレ感が演出されているが、実際は、血糖値の乱高下→空腹感→間食→脂肪蓄積という負のループを生む。

企業は「君の健康」ではなく「君の習慣」を狙っている。
ここでもう一度、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士(兄)とウィル・キース・ケロッグ(弟)の話を思い出してほしい。

「これ、砂糖入れて美味しくしたら入院患者だけやなくて一般人にも売れるで!」
→ ウィル(弟)は完全に商売人目線

もともと、より食べやすい療養食という視点で開発した「グラノーラ(Granola)」に、砂糖を入れない(兄)・入れる(弟)で対立
→ ジョン(兄)は完全に医師目線

もう君はピンときたはずだ。
「この構図が、実に160年の時を経た現在もそのまま残っている」ということに。

君が毎朝それらを食べ続けるという習慣を断ち切らない限り、商売人の勝ちだ。

その甘さは、君の習慣を支配するために設計された「罠」 …これをハニートラップと言わずして、何と言おうか?!

君は今まで、何の疑いもなくその袋を開けていたかもしれない。でも、今日からは違う。フルーツ入りグラノーラは「ヘルシーな朝食」ではなく、覚悟で食べる朝スイーツだということを理解したはずだ。

援軍求む。君に背中を預ける。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

物心がついた時にはすでにアトピー地獄。かゆみ・肌荒れ・アレルギーに悩み、半世紀かけて漂着した、肌の主導権奪還戦略を開示。忖度なしの実体験から導き出した、役立つ習慣とアイテムを厳選紹介。肌トラブルに支配される人生から、自分でコントロールする日々へ。テラレーダーの解析結果が、君の逆転に役立つことを祈って。

この記事の戦略概要